助成研究成果報告書Vol29
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− 267 −Re = ρVr/μ(ρ:密度,V:速度,r:球の半径,μ:粘度)によって決まる.SUS球が慣性抵抗を受ける運動を示すということは,ガラスは非常に低い粘性つまり極めて高い温度になっていると考えられる. 3.3 SUS球の移動によりCASガラス内部に形成された変質部の組成変動 CW-LBI法によりCASガラス中をSUS球が移動して残された軌跡の組成分布をEPMAにより分析した.図6は直径約50µmのSUS球の軌跡を進行方向に対して垂直に切断した断面の透過光学顕微鏡写真(図6(a))およびEPMAによる元素分析マッピング(図6(b))である.光学顕微鏡で確認できる変質部の直径は47µmで,この場所を通過したSUS球の大きさとほぼ同じサイズである.EPMAのマッピングの結果から,変質部の中心部は円周部に比べてCaの濃度が低くSiの濃度が高いこと,Feは円周部に多く分布していること,Alにはほとんど組成変化がないことがわかる.

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