₂₂₂₃⁻⁻⁻⁻⁻₂¹⁻ 繁に生じたことによるものである.その結果,微細に分布した薄い γ 層が形成され,選択溶解の過程においてはそれらの間にあった薄い α 相の層が残存することにつながったためと考えられる. ₂図13. Ti–40at%Al合金多結晶を1200℃で種々のひずみ速度(ε)でε= 0.7まで変形後,1173 K- 24h 時効熱処理と選択溶解によるγ-TiAl相除去で得たラメラ多孔体.(a) ε =0.001 s¹, (b) ε =0.01 ¹, (f) ¹, (d) ε =1 ss(d) 中の白直方体部分の拡大像.[D.X. Wei et al. ⁻/ Materials and Design 98 (2016) 1–11] 7) ¹, (c) ε =0.1 s3.4 ラメラ多孔体の陽極酸化による階層的多孔体の創製 図 14 に,Ti–40at.%Al 合金を 1473 K においてひずみ速度 ε= 1 s¹ でひずみ ε = 0.5 まで変形後,1173 K にて 24 h の時効熱処理を施し,さらに γ-TiAl 相の選択溶Al 相のラメラ多孔体を陽極解によって得られた α酸化することで得られた階層的ナノ多孔体の SEM 像を₃図14. Ti–40at%Al合金多結晶に1473 Kでひずみ速度 にてε = 0.5まで変形後,1173 K- 24h 時ε = 1 s効熱処理と選択溶解によるγ-TiAl相除去で得たα相のラメラ多孔体の陽極酸化で得た階層的ナノ多₂孔体.[D.X. Wei et al. Materials and Design 98 (2016) 1–11.] 10) 3.5 ナノ塑性加工(NPF)による局所的転位の導入 ナノ塑性加工(Nano Plastic Forming: NPF)による局所的転位導入の例として,図15に示すように,Al過飽和Ti3Al 単結晶に対し,NPF法を用いて,ナノスケールの転位組織を導入し,集束イオンビームを用いた精緻な断面TEM観察により解析した.NPF法にて(0001)面に平行に溝を形成すると溝の下にのみ深さ10 µm以上にも渡り平行度の高い転位帯が形成された(図15).これらの転位組織の形成機構を,結晶塑性学と弾塑性論に基づき解明した. 図15. ダイヤモンドナイフにてナノ塑性加工されたTi-39at%Al合金単結晶.(a)SEM像.(b)断面 TEM 像.[D.X. Wei, Y. Koizumi et al., Acta Mater. 76 (2014) 331-341.]11) 相の箔の全面に,示す.ラメラ多孔体を構成していた α直径 50 nm 程度以下の微細な孔が均一に分布した階層的ナノラメラ多孔体が形成された. 図 14a の広域像中に示した領域 b では,その拡大像 相(図 14b)に示されるように,比較的厚みの大きい αの板の陽極酸化により,板面および端面の両方に気孔が形成された.一方,領域 c(図 14c の拡大像)では,比較Al 相の板の陽極酸化により,図 14d の鳥的薄い α瞰像に示されるように,板面のみに気孔が形成された. -Ti¹, (e) ε =5 s-Ti- 50 -
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