FORM TECH REVIEW_vol32
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Vol.25 あっ!と驚くレーザ加工 こんなこともできる Vol.26 レーザ光の特長を活かした特殊加工Vol.27 プロセッシングのためのレーザ開発と Vol.28 各種レーザプロセッシングの現状と展望特集号 表面改質・表面処理技術(表面改質展2018向け)Vol.29 レーザの開発と加工への応用展開Vol.30 微細表層レーザ加工Vol.31 高付加価値製造を実現するレーザアディティブ レーザ加工特集加工法の高度化マニュファクチャリングレーザプロセッシングの掲載開始から今日までは、主にプロセッシング手法、対象材料、光源などを特集してきましたが、今回は、冒頭に述べましたように、自然科学技術とは「・・・・、人々の暮らしをより豊かにすること」ですので、その目的部分に主眼を置いた特集「レーザプロセッシングの医療・バイオ分野への応用」を企画いたしました。学術的に広義にはレーザによる生体への直接的治療もレーザプロセッシングではありますが、「モノづくり」を原点としております当財団でありますので、レーザプロセッシングによりつくりあげたモノの医療・バイオ分野への応用を対象といたしました。『FORM TECH REVIEW Vol.32(2023)』の発刊はレーザプロセッシング分野としては特集号を含めますと第9巻目になります。研究成果報告書Vol.20(2007年発刊)からVol.35(2022年発刊)までの15年間に掲載されました839件のレーザプロセッシング分野の助成研究成果報告から選定し、『FORM TECH REVIEW』への論文の執筆を依頼いたしました。レーザ医療やバイオ分野への応用は応募全数に対してまだ決して多くはありませんが、人々の暮らしの安心に密接に関係しますテーマを取り上げることにより、レーザプロセッシングのポテンシャルを感じていただければと願っております。また、研究開発者の皆様におかれましては、日々様々な学術的技術的困難に立ち向かわれておられるでしょうが、常に、「人々の暮らしをより豊かにすること」が最終目的であること、また、その目的へのロードマップを描き続けることを忘れないで頂きたいと考えております。当財団としましては常に幅広い視野を持ち、助成すべき研究開発課題の選定に努めております。現時点で未だ確かなニーズは無くとも、新しい科学技術やモノづくり産業の創出に繋がるイノベーションの芽を摘んでしまうようなことのないように慎重に議論を継続しています。内容も基礎から応用まで幅広い研究開発を対象としています。ただ、上述のように、常に最終目的への志を忘れることのないような応募を期待いたしております。読者の皆様にはレーザプロセッシングの社会への有益性と貢献ポテンシャルを感じてもらい、応募を検討して頂いています方々には、研究開発の最終目標を持ち続けて頂くことが本特集の企画の主旨であります。読者各位には、本誌『FORM TECH REVIEW Vol.32(2023)』の論文に興味を持たれ、レーザプロセッシング分野の発展にご貢献いただくとともに、天田財団の研究助成に積極的に応募いただければ幸いでございます。- 56 -生体材複合体半導体図 最近5年間の採択課題の対象物 素材(左)と形態(右)その他金属・合金誘電体気体液体薄膜粉末バルク

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