図2■肉盛層のビード外観写真■W 0001W 0021rewop resaLW 0041W 0061W0001W0021W0041rewop resaLW 0061M6CW2C).u.a(ytisnetnI).u.a(ytisnetnI).u.a(ytisnetnI).u.a(ytisnetnI).u.a(ytisnetnI図4(b)は大気中で作製した肉盛層のX線回折パターン 図3に各肉盛層の断面光学顕微鏡写真を示す.大気中で作製した肉盛層には多くのボイド状欠陥が観察される.また,レーザパワー1400 Wで作製した肉盛層には,ボイドの他にクラックも観察された. 図4 原料粉末(a)および肉盛層(b-e)のXRD 図3■断面マクロ写真■基材割れ一方,チャンバー内で作製した場合には,ボイドのほとんど無い肉盛層も見られた.同じレーザパワーでは酸素濃度が低いほど,また同じ酸素濃度ではレーザパワーが小さいほど,ボイドは少ない傾向が見られた.これらの結果から,適切な酸素濃度とレーザパワーの組み合わせによって,ボイドの少ない肉盛層が得られることがわかった. 肉盛層断面のマイクロビッカース硬さを測定した結果,低い酸素濃度で得られたボイドの少ない肉盛層の平均的硬さは1100~1150 HVであり,WC-12Coの溶射被膜と同等以上の硬さであった. ■■ ■肉盛層の相同定および■■■観察■図4(a)は原料粉末のX線回折パターンで,WCとCoのみから構成されていることがわかる. WCIn airボイドIn airOxygen concentration0.1%1%Oxygen concentration1%(a)3035(b)3035Co0.01%No clad1mmfcc(solid solution)0.1%(c)30(d)402θ45(degree)505530(e)402θ45(degree)5055300.01%No clad5 mm3.実験結果 作製した肉盛層に対し,断面の光学顕微鏡観察,硬さ■測定,SEM/EDXによる組織観察および元素分析,ならびにX線回折による相同定を行った. ■■■■ビード外観と断面マクロ観察■図2にレーザ肉盛後の外観写真を示す.大気中で作製した肉盛層の表面は黒く変色しており,いずれもピット状の欠陥が見られた.チャンバー内で作製した肉盛層は,チャンバー内の酸素濃度が低下するほど,表面の変色は少なくなり,明るい灰色を呈するようになった.なお,レーザパワーが小さい条件ではピット状の欠陥は見られなかった. (b)大気中,(c)O2:1%,(d)O2:0.1%,(e)O2:0.01% Laser power:1200 W 35402θ45(degree)505535402θ45(degree)505535402θ45(degree)5055- 79 -
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