FORM TECH REVIEW_vol31
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(c) 設定荷重50 [N] (d) 設定荷重100 [N]は,一般のFSWと同様に回転数の上昇により摩擦入熱が増加し,攪拌が開始されやすくなるものと考えられる.予備検討では,図3の装置を他のNC加工機に取り付けて同様の予備試験をしたが,100%の再現性が得られていた.しかし,本報告の最終試行では少し再現性に乏しい結果となった.荷重をより精度良く図るために,図3のロードセルを水晶振動子式の剛性の高いものに換えた試験も行ったが,その時には荷重超過による欠落が多く発生したことに原因があると思われる.すなわち,凝着による急激な荷重増加に対し,低取付け剛性にて衝撃的な負荷を軽減する方が好ましいと考えられたことから,具体的には裏当て材に試験片を押し付けるための上側ジグを取り付けるボルトの締付けトルクをトルクレンチを使用して,一定にすることで安定的に加工ができるようになった.図9核接合条件での結果図■■試験片のツール接触近傍の外観(ツール回転数4500rpm) 図■ 接合中の荷重変化(ツール回転数4500 [rpm])(c) 設定荷重50 [N] (d) Setting load 100 [N]図■■ツール先端の外観(ツール回転数4500rpm)(a) 接合前 (b) 設定荷重10 [N](a)初期 ■■■ (b) 設定荷重10 [N](a)設定荷重10 [N], 失敗(荷重不足)(b)設定荷重50 [N], 成功(c) 設定荷重100 [N], 失敗(過荷重)- 13 -

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