⚫ 本実験装置におけるホットワイヤの先端の温度は■ ■■℃付近まで上がることが確認された.なお,⚫ ホットワイヤとコールドワイヤを比較したところ,図図1111■溶融池成分の調整試行実験のレイアウト図 図図1122■ワイヤ供給速度と溶接金属部のCr希釈率の関係 ■認された.この結果はワイヤ供給型積層装置で異材溶接ができる可能性を有すると言える.また,この結果は,金属間化合物を生成しやすい材料の組合せによる多色刷りや傾斜材料積層の基礎になる知見でもあると考えられる.■■本研究では,ステンレス鋼とインコネルにおけるレーザを熱源としたワイヤ供給型金属積層をホットワイヤ化することによるワイヤ■■■■造形の高効率化を研究した.得られた主な成果を以下に示す.■昇温速度は,ワイヤに流す電流によって変わることも確認された.■ホットワイヤの場合は,コールドワイヤの 倍以上の送り速度で送っても加工ができることが確認された.■5.結び■接後に機械加工して仕上げることも多い■■■■機械加工も併用する場合には,造形物表面の粗さは大きな問題ではなくなるので,ギアの迅速なリペア等にもホットワイヤ式の造形技術が利用できると考えられる.したがって,リペアへの応用が可能か実験しながら検討を進めたいと考えている.■■・ ■ワイヤ供給による溶融池成分調整の試行■ワイヤ供給型の造形では,加工点まで材料を固体ワイヤで供給できるために,様々な材料を溶融池に制御しながら大量供給できる■そのため溶融池内の金属成分を自在に制御できる可能性がある.■■■造形の世界でも,多色積層や傾斜材料のような材料成分が変わる積層■■■■ ■が求められているが,すべての材料が全率固溶で安定な合金や化合物になるわけではなく,多くの場合は特定の成分で金属間化合物のような脆い組織を生成して重大な問題を引き起こす■■■.そこで,ワイヤ供給システムを応用して溶融池内の金属成分調整の可能性を調査した■■■.■図図■■■■に■■と■■の平衡状態図を示す.図から明らかなように,■■が■割くらいの成分では■■■■ という脆い金属間化合物を生成する性質がある.■図図1100■TiとCrの平衡状態図 そこで,図図■■■■に示すような形で■■と■■の溶接部に■■ワイヤを供給し,溶接金属部の■■の存在率ff希釈率■を調整できるかを検証した.ワイヤ供給速度を変化させて溶接を行い,それぞれの溶接金属部の■■の希釈率をプロットしたものを図図■■ に示す.ワイヤの供給が増えるほどに■■の希釈率は低下し,溶接金属部内の■■の存在率は低下する方向に制御できていることが確認された.その結果,■■■■■のプロットになったビードは溶接後に大きな衝撃を与えてもビードが破断することは無く,ワイヤ供給による溶融池の成分調整によって脆い金属間化合物は生成を抑制されたと考えられる.■以上の実験より,ワイヤ供給によって溶融池成分ff希釈率■の調整ができ,金属間化合物が抑制できる可能性が確■■- 104 -
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