FORM TECH REVIEW_vol30
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3.実験成果を持つ構造を数値解析的にデザインした。電場分布計算には■■■■■■■■■■■■■■■■■■■を用い、金の屈折率情報は文献■■■■を用いた。その後、電場分布計算結果を元に、文献■■ ■■■■に従い光吸収量および熱分布を計算した。この数値解析結果をもとに、電子線描画リソグラフィーおよびリフトオフにより、ガラス基板上に作製した。 ■ プラズモン支援水熱合成水熱合成用の前駆体溶液として、 ■■■の硝酸亜鉛六水和物ff■■■■・■■ ■■水溶液とヘキサメチレンテトラミンff■■■■水溶液を作製し、■■■■■ずつ混合した前駆体溶液を準備した。金ナノ構造を作製したガラス基板を倒立型顕微鏡のステージに固定し、構造上に前駆体溶液を滴下した後、波長■■■■■■の直線偏光■■レーザーをガラス基板側から照射することで金ナノ構造を励起した。その際、金ナノ構造に対するレーザーの偏光方向やレーザー照射強度・時間を変えながら■■■ナノ発光体の作製を試みた。水熱合成後、試料を洗浄・乾燥させてから、電子顕微鏡画像やエネルギー分散型■線分析(■■■)により、金ナノ構造上に選択的に■■■が形成されるかどうかを確認した。■■■金ナノバー構造上のナノ発光体作製最初に、金ナノ構造上に■■■が選択的に合成可能かどうかを確認するため、ダイマー構造ではなく、シンプルなナノバー構造を用いてプラズモン共鳴と水熱合成の関係について調べた。長さを変えた金ナノバー構造を作製し、同じレーザー照射条件で水熱合成を行った。図2の赤線は、バー構造の長軸方向の直線偏光を照射した際の局在場強度のバー長さ依存性の計算結果を示している。長さ ■■■■付近において強い局在場が誘起されることを示している。また、長さの異なるナノバー構造(幅は■■■■■■一定とした)を作製し、実験的に■■■の合成量のバー長さ依存性を測定した結果を図5の青線で示した。照射強度は■■■■■■■■ 、偏光は長軸方向に設定し図2照射光強度600kW/cm2、照射時間1 sとした時のナノバー構造上のZnOの合成量(青線)と局在場強度(赤線)のバー長さ依存性.局在場の強いサイズでZnOが合成されている様子が確認できる.写真は合成前後のバー構造のSEM像を示す.図3照射光強度300kW/cm2、照射時間50 msとした時のZnO合成結果.図中の矢印は入射偏光方向を示す.(a)レーザー照射前、(b)照射後のSEM像.(c, d) 横偏光照射時の金ナノダイマー構造の局在場分布と温度分布.図中の数字は金ナノ構造直上の温度.図4合成したZnOからの発光スペクトル.挿入図:測定した構造のSEM像.図5ZnOを合成した金ナノダイマー構造のEDS測定結果とSEM像.グラフは、右図のSEM像の赤線に沿った成分分析結果を示している.た。照射時間は■■■である。青線は元の金ナノバー構造の幅からの増加量を示している。図中の局在場強度の計算結果(赤線)と合成量(青線)を比較すると、局在プラズモン場が強く励起される際に■■■の合成量が増加している様子が確認できる。また、プラズモン場が励起されない条件として入射偏光を■■°回転(バー構造の短軸方向の偏光)した場合、■■■の合成は確認できなかった。さらに、ガラス基板上には水熱合成により作製された構造は見られず、金ナノ構造周辺においてのみ、■■■が合成されている事が分かる。これらの結果から、金ナノ構- 67 -

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