■■■■■■■■■5.結言■■本研究では,■曲げに板鍛造を援用することでスプリン■本研究を遂行するにあたりff公財■天田財団より平成 ■年度一般研究開発助成(■■■ ■■■■■■)をいただきました.ここに心より感謝の意を表します.■ 謝■辞■参考文献 厚が異なる,曲げ内側と外側の面が平行でないといった問題があり,中立面の同定法は検討の余地がある.今回は便宜的に各断面の応力の平均値ffσ■■■■を算出し,応力の偏差量が■となる面を中立面と設定して,モーメントの計算を行った.また,実際にどこでスプリングバックによる回転が生じているのかを確認するために曲げ中央部からの距離(■座標)とその位置の回転角度の関係についても調査した.■■■・ ■解析結果■■図■■にパンチ押込みによるスプリングバック量の変化について調べた結果を示す.結果から一コブ,二コブのいずれの場合もパンチ押込みによるスプリングバック量低減の実験結果が再現された.ただし,スプリングバック量が■°になった以降については解析結果においてより大きなスプリングゴーとなる結果となった.■図■■■パンチ押込みによるスプリングバック量の変化■次に図■■に計算結果から得られたダイ穴の幅間に位置する材料の曲げモーメント分布を示す.図を見ると当初ダイ中央から±■■■■の範囲でモーメントの大きいなだらかな丘形状の分布であることがわかる.パンチ押込みが始まると,まずダイ中央のモーメントが大きくなるとともにその周辺(±■■■~±■■■■)のモーメントが急減していき,急斜な山形状へと発達する.その後,押込み量■■■■■で中央の高いモーメントが急減しておよそ■となり,その後は複雑な形状となるが中央部ではおよそモーメント■の状態を保つことになる.逆に曲げ周辺部は押込み量■■■■■以降増加に転じる傾向となった.■図■■にスプリングバックによる回転角度分布を示す.図を見るとダイ中央部(■■■~■■■)まででは,初期的に大■■図■■■パンチ押込みによる曲げモーメント分布の変化■きいものの減少し,パンチ押込み量■■■■■以降では複雑な分布となることがわかる.しかしながら,ダイ中央部の角度変化の影響は小さく,基本的にはパンチ押込みによって周辺部(±■■■~±■■■■)の回転角度が大きく減少し,パンチ押込み量■■■でおよそ■°となる.その後,パンチ押込み量■■■■■以降で逆回転に転じることが確認できた.■■図■■■スプリングバックによる回転角度分布■これらの結果から,板鍛造が始まると加工部では曲げが促進されるものの,そこで生じる材料流れによって曲げ周辺部に曲げ戻しが生じることで,スプリングバックの低減が行われると考えられる.周辺部の曲げ戻しがほぼ完了する頃には,加工部は曲げ変形から一軸圧縮変形へ移行することで曲げモーメントが非常に小さい状態が達成される.その後,一軸圧縮が進行することで,それによって生じる材料流れによって次の変形形態に進むと考えられる.■グバック低減を試みた.さらに材料特性がスプリングバック低減効果に及ぼす影響を検討した.また,■■■解析を用いて,この加工によるスプリングバック低減効果のメカニズムを検討した.これらの結果から,以下の結言を得た.■■■■曲げ後に曲げ部に板鍛造を施すことでスプリングバックを低減できることを確認した.■ ■板鍛造によるスプリングバックの低減の傾向は材料に関係なく生じる現象と考えらえるが,その効果や最適条件などは材料特性に依存する.■■■スプリングバック低減は,板鍛造によって鍛圧部に生じる材料流れによってその周辺部の曲げ戻し効果が主な要因で,鍛圧部の曲げから一軸圧縮変形への変形形態変化によって達成されると考えられる.■■■小川孝行・吉田総仁:塑性と加工■■■■■■■ ■ff ■■ ■■■■■■ ■益田森治:薄板の曲げ加工,ff■■■ ■,■■,誠文堂新光社.■- 45 -
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