/0AB55051VHさ硬スーカッビ図10ハット曲げ成形における簡易型直接水冷ありとな600500400300200100t =1.6mm2.4 mm3.2mm10(a)水冷なし5.部分成形2段ホットスタンピングによる強度分布を有する部材のテーラードテンパリング■■下死点保持時間Th/ s0.3A10Bt =1.6mm2.4 mm3.2mm152010(b) 水冷あり1520測定箇所下死点保持時間Th/ s簡易型直接水冷として,図9に示すように水槽内に金型を設置し,成形とともに成形品を水没させる方法を開発した.この方式では,金型構造が単純になり,下死点保持時間を短縮できる.図9下死点保持時間を短縮する簡易型直接水冷ハット曲げ成形において,簡易型直接水冷ありとなしの断面の平均硬さの比較を図10に示す.ここで,tは板厚を示し,板厚が大きいほど焼入れに必要な下死点保持時間が長くなる.成形品の角部は金型と直接接触しないため焼入れされにくいが,直接水冷ではこの部分に水が浸入して金型と直接接触しない部分も焼入れされる.簡易型直接水冷を使うことによって下死点保持時間を短縮できることが分かる.しの断面の平均硬さの比較ダイクエンチングされたホットスタンピング成形品では,通常全体が■■■■■■程度の高強度になるが,局部だけを高強度にしたいものもある.たとえば,高強度が必要な部分だけ焼入れを行って,強度が必要ない部分では焼入れをしなくて延性,じん性を確保したい部材はセンターピラーなどにある.また,焼入れを行わない部分では冷間トリミングや穴抜きなどが可能になる.部材の強度分布を制御するテーラード技術を図■■に示す.部分加熱では加熱炉内の温度制御や部分通電加熱によって高強度が必要でない部分をオーステナイト温度■■■以下にして,部分冷却では冷却速度を遅くしてそれぞれマルテンサイト変態を防止している.テーラード溶接ブランクは材質,板厚の異なった板材を溶接したものであり,テーラード圧延ブランクは圧延中のロール間隙を調節して板厚分布を制御している.現状の部分冷却では,高延性部と接触する金型にヒーターを内蔵して,部材の冷却速度を小さくしてマルテンサイト変態を防止しており,テーラードテンパリングと呼ばれている.高延性部を得るためにフェライト変態を生じさせる必要があるが,徐冷するために保持時間が長くなって生産性が低くなる問題がある.また,金型にヒーターを内蔵して温度制御しており,金型の構造および温度制御が複雑になる.電流図■■ホットスタンピングにおける部材の強度分布を制御する各種テーラード技術生産性を向上するために,図■ に示す部分成形 段ホットスタンピングを用いたテーラードテンパリングを開発した.この方法では,均一に加熱した鋼板を部分金型で■段目に成形し, 段目に全体金型で成形する.■段目の部分金型と接触する部分は 段目も金型と接触して急冷され高強度部になり,■段目の部分金型と接触しない部分は急冷させなくて高延性部になる.■段目と 段目の下死点保持を同じ時間にすると生産性は高まり,金型にヒーターを内蔵していない.加熱炉温度■■■■:高延性通電加熱鋼板電極ヒーター高延性高強度ダイス非焼入れ焼入れ厚い非焼入れ薄い厚い薄い温度■■■■:高強度薄いパッチ- 24 -■■■■圧延テーラードブランク■■■部分加熱■■■部分冷却■■■溶接テーラードブランク
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