]α876543210-1[ グ■■°α角りそ部ジンラフ4.簡易型直接水冷を用いたホットスタンピン非めっき処理鋼板において,炉加熱,ショットブラスト処理と通電加熱,リン酸で超音波洗浄された成形品の表面の比較を図5に示す.通電時間■秒で■■■℃に加熱された鋼板をハット曲げ成形した成形品を40℃,pH1 のリン酸で2分超音波洗浄した.通電加熱と比較して240秒の炉加熱では成形品表面は粗くなった.また,ショットブラストを行うと成形品表面に小球が衝突して塑性変形が起こり,また削られるため成形品が粗くなった.しかしながら,リン酸で超音波洗浄を行うと炉加熱でショットブラストした成形品の10分の1程度の粗さに抑制できた.リン酸と超音波洗浄は炉加熱においても酸化スケールを除去できる.図5非めっき処理鋼板における炉加熱,ショットブラスト処理と通電加熱,リン酸で超音波洗浄された成形品の表面の比較炉加熱成形品のショットブラストと,通電加熱成形品のリン酸を用いた超音波洗浄においてフランジ部のそり角を図6に示す.ショットブラストによる除去では,成形品が塑性変形を受けてフランジ部にそりが発生するが,リン酸を用いた超音波洗浄ではフランジ部のそりはほとんど発生しなく,ゆがみが小さい成形品が得られる.ショットブラストリン酸図6リン酸を用いた超音波洗浄とショットブラストによる成形品のフランジ部のそりホットスタンピングでは,ダイクエンチングを行うために,現状の生産では■分間に あるいは■ショットであり,生産性が低い.■ショットにおける各工程のおおよその時間を図7に示す.ダイクエンチングの時間が長く,これを短くすると生産性が改善される.ダイクエンチングでは,金型によって焼入れを行っているため,水および油焼入れより冷却速度が小さく,■■秒程度の保持時間が必要になる.図71ショットにおける各工程のおおよその時間下死点保持時間を短縮するために,図8に示すように成形品に水を直接かけることが行われている6).直接水冷方式では,金型に水の排出と吸入口を設けて下死点に到達した直後に水を循環させて急冷を行っている.金型表面には微小な凹凸が付けられており,その凹部に水,水蒸気が循環する.ブランクと金型の間に隙間ができるような部分でも,隙間に冷却水が充填されるため冷却速度が小さくなることはない.しかし,短時間である下死点保持中に水の排出と吸入を行うのは容易ではない.また,金型表面の凹凸が成形品の表面に転写して表面品質が低下する場合もある.図8下死点保持時間を短縮する直接水冷- 23 -
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