FORM TECH REVIEW_vol30
13/116

に𝜙𝜙100𝑚𝑚𝑚𝑚の純鉄丸棒を素材として,■■■旋盤にて外周厚3𝑚𝑚𝑚𝑚×幅10𝑚𝑚𝑚𝑚×長30𝑚𝑚𝑚𝑚の板状試験片を切り出し,気炉にて500℃で■分間の熱処理を行った。加工後およ剪断ひずみ𝛾𝛾は単純剪断面モデルに基づいた値であり,また圧延試験片の圧縮ひずみε𝐻𝐻は公称ひずみで表している。図3引張試験をした後の試験片の■■■値分布図4熱処理による静的再結晶過程■■図5有限要素法解析モデルとシミュレーション例これらの試験片の変形を結晶塑性有限要素法解析と比較した。引張試験における変形―荷重曲線との比較により結晶塑性有限要素法の材料パラメータを同定し,結晶変形,ひずみ分布,結晶方位の変化をシミュレートした。図5に解析モデルとシミュレートした相当ひずみ分布の例を示す。結晶異方性の影響で非対称なひずみ分布が生じていることが判る。図6に結晶塑性有限要素法解析より模擬的に計算した■■■値分布を示す。■■■■で測定した■■■値分布ff図■■は試験片中央部に■■■値が広く分布しているのに対して,解析値では中央部は低い値を示している。これは解析における要素分割の大きさと■■■■分析における実際の計測ステップが非常に異なること,また実際の結晶変形は転位セルのような微細構造を形成することによると考えられる。図4の再結晶核の発生位置は図6■の高■■■値部分と一致しており,■■■値が再結晶核発生に関与していると考えられる。■■■値が影響するということは,材料のマクロな変形量だけではなく結晶の変形様式も影響すると考えられるので,変形様式の違いの影響も検討する必要が有る。図6シミュレーションより求めた■■■値分布変形様式の違いによる再結晶粒の生成状況の違いを検討するため,切削加工と圧延加工により予ひずみを与えた多結晶純鉄の再結晶組織を比較した。図7に示すようを二次元切削し帯状の切屑を取得した。一方,同素材から■パスの平圧延を行った。これらの試験片をアルゴン雰囲び熱処理後の結晶組織を■■■■■■■■により分析した。表1にそれぞれの加工条件を示す。なお切屑試験片のどちらも大ひずみなので■■■■■■ひずみを用いることにより,相当ひずみはそれぞれ以下のように求まる。圧延試験片には切屑試験片の約■■■倍の大きな塑性ひずみが加わっていることが判る。切屑試験片𝜀𝜀𝑒𝑒𝑒𝑒̅̅̅̅=1√3ln2+𝛾𝛾2+𝛾𝛾√𝛾𝛾2+42圧延試験片𝜀𝜀𝑒𝑒𝑒𝑒̅̅̅̅=2√3𝑙𝑙𝑙𝑙(𝐻𝐻1𝐻𝐻2)=2.763.変形様式が静的再結晶に及ぼす影響■■■■■■図7純鉄丸棒を用いた加工熱処理実験- 11 -=1.53

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る