(0001)極点図を図11に示す.8パスの結果については,晶の(0001)底面すべり系が板面に対して平行に配向して]aPM[ sserts eurT00 ■ 図10■350°Cでの単軸圧縮試験における真応力-対数 表3■350°Cの実験結果より決定した材料パラメータ値 ■ ℎ0 𝜏𝜏∞ 𝜏𝜏0 ■ 図11■熱間圧延加工解析での集合組織の発達過程に (2) ■室温から300°Cまでの材料パラメータ値について決定した.温度上昇に伴うすべり系及び双晶系の活(3) ■350°Cでの材料パラメータ値を決定し,Orowanの圧延理論により算出されたマクロひずみ履歴を本解/MPa 3 1200 1000 25 350300250200150100500.020.040.060.080.10.120.140.16Logarithmic strainひずみ関係 温度 すべり系 底面 柱面 錐面-2 引張双晶 室温 ■■■■熱間圧延加工解析結果 熱間圧延加工解析によって得られた圧延パスごとの解析条件と同様の圧延条件で実測された集合組織の極点図も併せて示している. ランダムな集合組織から,圧延パスの増加に伴い六方いく過程が確認できる.8パスの解析結果は実測値との間に大きな差異が無いことから,定性的な傾向は十分に再現できている.本解析に用いた材料パラメータ値の一意性を完全に保証することはできないが,従来の応力-ひずみ関係のみを用いた同定手法と比較して,実現象の再現に適した材料パラメータ値を決定できる可能性が高いことがわかる.本研究における材料パラメータ値同定手法と塑性加工解析システムを用いることで,熱間圧延過程における集合組織の発達について良好に予測することができる.今後,成形限界解析が実施できるよう本解析システムの拡張を検討している.圧延解析で予測された集合組織を有する仮想板材の成形性について,数値解析上で高精度に評価できる手法の確立を目指す. 5.結言 ■本研究では,結晶塑性理論を有効利用したマグネシウム系合金用塑性加工解析システムの開発とその解析精度の検証行い,以下の知見を得た. (1) ■開発した塑性加工解析システムと材料パラメータ350°C_1350°C_2350°C_3Simulation/MPa /MPa 1.5 28 30 30 - 56 39.5 - 値同定手法を用いることにより,温度依存性を有するAZ61Mg合金板の応力-ひずみ関係及びr値の変化について精度良く同定できることを示した. 動については決定した材料パラメータ値で説明できることを示した.実際の板材が有する変形機構についても同様に表現できていると考えられ,材料モデル及びパラメータ値の妥当性を示唆した. 析システムに与えて熱間圧延加工解析を実施した.圧延パスの増加に伴い六方晶の底面すべり系が板面に対して平行に配向していく過程を良好に再現できることを示した. 本研究は,公益財団法人天田財団一般研究開発助成 (AF-2012013)により実施したものである.ここに記して深甚なる謝意を表す.本研究にご協力いただいた佐賀大学准教授 只野裕一氏,京都大学准教授 浜孝之氏,静岡大学准教授 吉田健吾氏にあわせて御礼申し上げる. 伴う(0001)極点図. RDTDRDTDRD謝■辞 RDTDRDTDTD- 58 -(a) 0 passes(c) 4 passes(b) 2 passes(d) 6 passes(e) 8 passes
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