FORM TECH REVIEWvol29
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■謝■辞■参考文献 が硬さだけではなく,上述のような集合組織も一因となっていることを示唆している.なお詳細な破面観察の結果,野口ら ■が指摘したような■■■はき裂発生起点では確認されなかった.■図5および図7ff■■の硬さ分布では,後熱処理によって母材程度までに硬さが上昇しているのは中心近傍の狭い領域であった.また,図4では攪拌部の中央で優先すべり面である底面が,横断面に対して平行(荷重軸に対して垂直)であり,疲労負荷荷重に対してすべりは作動しにくい.そこで,試験片断面と時効による硬さ上昇部位,底面が荷重軸に対して垂直となる部位が一致するよう,試験片平行部を ■■に減じた試験片を作製し,疲労試験に供した.すなわち,試験片断面は図7ff■■中の実線のようになる.その疲労試験結果は図6中に◆印で示してあるが,母材よりも疲労強度が若干向上していることがわかる.すなわち集合組織や硬さ分布に応じて選択的に試験片を取得することで,母材よりも高い疲労強度が得られた.しかしながら,母材に対する強度上昇の度合いはわずかであり,試験片端部付近でシュミット因子の大きな組織が存在しているためと考えられる.■本研究では,■■を添加した難燃性■■合金■■■■■ に摩擦攪拌改質(■■■)を施し,微視組織,集合組織,機械的性質および疲労強度に及ぼす■■■と後熱処理の影響について検討した.得られた結果は以下の通りである.■1.■■■■■ の納入材に■■■を施すことにより,粗大な金属間化合物(■■■)は粉砕され,結晶粒が微細化するとともに■■■分布も均一化された.しかし,硬さや引張り強さは■■■によって低下した.後熱処理は■■■材の機械的性質を向上させたが,それでも母材よりも低強度となった.■2.結晶方位解析により,納入材には圧延面に対して■■■構造の底面が平行となる集合組織が形成されていることが判明した.■■■によって集合組織は変化し,底面が回転するプローブの周方向に平行となる集合組織が形成された.■3.疲労き裂は,必ずしも硬さが最小となる部位で発生するわけではなかった.これは,底面が荷重軸方向に対して■■゚に近いような角度を持った集合組織が疲労き裂発生に影響を与えるためである.■4.機械的性質と同様,■■■材の疲労強度は母材よりも低下したが,これは軟化と集合組織に起因している.後熱処理によって疲労強度は母材と同程度まで向上したが,わずかに低かった.しかし,硬さが母材と同程度となっている箇所から試験片を採取した場合,疲労強度は母材よりも向上した.■本研究は,公益財団法人天田財団からの一般研究助成により実施した研究に基づいていることを付記するとともに,同財団に感謝いたします. ■■■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■・■■■■■■:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ff■■■■■■■■■■■.■ ■北原陽一郎・池田健介・島崎洋明・野口博司・坂本■満・上野英俊:日本機械学会論文集(■編)■■■ ■■■■■ff ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■・■■■■■■■・■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ff ■■■■■■■■■■.■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■■■:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■,■■ ■ff ■■■■■■ ■.■■■■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■・■■■■■■■■■:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ff ■■■■■■■■■.■■■■■■■■■■■■■■・■■■■■■■■■・■■■■■■■■■:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ff ■■■■■■■■■.■4.まとめ - 19 -

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