FORM TECH REVIEWvol28
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■ 謝■辞■参考文献 ■図■■は,微粒子を転写する際の圧力を変えることで埋没深さを変えることができることを示している.図中に示す表面観察写真を見ると転写圧によって粒径が異なるように見えるが,実験に用いた微粒子は直径■■■のシリカ微粒子であり,転写圧力によって転写深さが異なることを示したものである.■■樹脂の種類を変えることも可能であり,紫外線硬化樹脂の代わりに熱可塑性樹脂を用いることも可能である.さらに,樹脂と微粒子親和性が異なるものを用いると,構造上に微粒子を固定化するのではなく,微粒子によるへこみ(形状)のみを転写することも可能となる.摩擦の方向性のみならず,表面材質の調整も可能になることから,多様な応用可能性を秘めていると考えられる.■■文献■■に示す研究では,スパイラル状に配置したシリカ微粒子を転写し,回転精密研磨工具として用いることを検討した.プログラムさえあればスパイラル以外の自由なパターンに微粒子を配置することができる.さらに,三次元曲面上への微粒子整列も可能になっているため■■,例えば金型のような複雑形状に対しても表面にパターニングを施し,摩擦特性を調整することが可能と考えられる.■■微粒子のパターニングと固定化について幾つかの例を示したもののこれらの摩擦特性評価は行えていない.今後これらを進める必要がある. 図■■■転写・固定した微粒子構造■図■■■インプリント圧による転写深さの違い■あることを示すことができた.また,曲率半径の違いによって乗越える角度が変わる,つまり■列に並べたとき弾性材の変形量に違いが生じ,異方性に影響を与えることが分かった.さらに,微粒子を用いた摩擦パターニングの可能性を示した.■■ピッチや列の数を変化させたときの異方性の変化や微粒子を適用した場合の検証を今後進める必要がある.■ ■本研究は,公益財団法人天田財団からの一般研究助成により実施した研究に基づいていることを付記するとともに,同財団に感謝いたします. ■■ 畑中伸夫ら,八分割しわ抑え板を用いたアルミニウム板の摩擦援用深絞り加工,軽金属,■■■■■■( ■■■)■ ■■■ ■■吉原正一郎ら,ファジイ適応制御を用いた可変しわ抑え力円筒深絞り加工,日本機械学会論文集(■編)■■■■■ ■ff■■■■■■ ■■■■■■■古口日出男ら,表面微細パターンを有する半無限異方性弾性体の摩擦を考慮した接触解析,日本機械学会■■■■■■■■■■■■,ff ■■■■■■■■■金子新ら,微細構造化による安全安心な表面設計―手足に触れる人工物表面の摩擦制御と滑り防止―,精密工学会誌■■■■■■■■■ff ■■■■■■■■■■■■■■諸貫信行,大和朗,テクスチャの摩擦方向性を利用した微小しゅう動体の運動拘束,精密工学会誌■■■■■■■ff ■■■■■■■■■■■■■■諸貫信行ら,微粒子のパターン化自己整列と転写を用いた粒子構造製作と研磨工具への適用検討,日本機械学会論文集■編■■■■■■■■■ff ■■■■■■■■■■■■■西尾学ら,微粒子整列技術の三次元曲面上への拡張,日本機械学会論文集■■■■■■■■■ff ■■■■.■6.まとめ ■球と平面の滑り摩擦において,乗越え説が■つの要因で- 59 -

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