FORM TECH REVIEWvol28
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pa/Y■■■■■で臨界面圧pcrに達している. 密閉プール内図■■真実接触率と平均面圧の関係13)たらすと考えられる.しかし,平均面圧pa/Y■■■において,平均摩擦せん断応力は増加に転じるが,潤滑油の平均圧力は増加し続けている.この現象を解明するため,電子線表面粗さ計を用いて摩擦試験後の表面を観測し,密閉プールの比率を求めた.図■■に摩擦試験後の表面の等高線から求めた密閉凹部の面積率を示す.密閉凹部は,境界線と繋がっていない黒色部であり,図■■の密閉プールに対応すると考えられる.図■■潤滑油の平均圧力に及ぼす平均面圧の影響13)図■■密閉凹部の面積率(pa/Y■■■■■)13)図に示すように,密閉凹部の面積率の最大値は高さ -0.07 μmに出現し,約21%である.また,密閉凹部の面る13).積率の最大値は平均面圧の大きさに依存しないようであ摩擦試験中,試験片表面は摩擦工具からの圧縮を受け,不均一の弾塑性変形状態下にあり,摩擦試験後の表面性状とは異なる.しかし,密閉プールの面積率は図■■の密閉平均面圧の影響13)凹部の面積率の最大値を超えることはないと思われる.したがって,図■■の密閉凹部の面積率の最大値を摩擦試験中の密閉プールの面積率の最大値として用いる.密閉プールの面積率の最大値を用いて,密閉プール内の潤滑油の圧力pcpを見積もった.図■■に示すように,開放プールおよび潤滑油の流出経路において小さな油圧popが存在するとしても,密閉プール内の潤滑油の圧力pcpはの潤滑油の圧力pcpが臨界面圧pcrに等しくなれば,密閉プール内の潤滑油は流出し,周囲の領域の潤滑油の圧力を高めることになる.潤滑油の接触圧力分担への寄与度を簡潔に記述するために,パラメータbを導入し,式(■)を式(■)ように表記する.𝑝𝑝𝑎𝑎=𝑝𝑝𝑐𝑐𝑐𝑐+𝛽𝛽𝑝𝑝𝑐𝑐𝑐𝑐(9)■■■b■■は接触圧力分担における真実接触部の寄与度で,b■■■b■■は潤滑油の寄与度となる.図■■密閉プール内の潤滑油の圧力に及ぼす図■■接触圧力分担における潤滑油の寄与度■■■図■■に示すように,b■■■b■■はpa■Y■■■■■ではゼロであるが,■■■■pa■Y■■■において急上昇し,pa■Y■■■■■では一定となっている.■■■b■を用いて,摩擦係数μは,式(■■)で表される.■■■摩擦法則の記述法■■■■■- 44 -

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