技能検定職種「工場板金」の特級、1級、2級、3級のいずれかの受検申請を行い、受検手数料を納付、受検番号が記載された受検票を受領していれば、申請が可能。① 申請が簡単技能検定に挑戦することを支援するため、合否結果は報告するだけで不合格でもペナルティがない。「特級」を取得するまで、同一作業名同一等級なら無条件で3回まで連続で助成を受けることができる。法人からの申請は1社最大10名を上限としている。また、助成金総額はその年度ごとに予算として設定し、募集開始時から募集条件を満たした者を先着順で受け付け、予算額を超えた時点で終了とする。本年度の後期予算総額は900万円である。② 受検結果を問わない③ 不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与することを目的としている 天田財団は、2021年度(令和3年度)後期の技能検定「工場板金」受検手数料助成の申請受付を10月1日より天田財団のWebサイトにて開始する。 本助成は、職業能力開発促進法施行令で指定され、都道府県職業能力開発協会が実施する技能検定の職種のひとつである「工場板金技能検定」に係る「実技及び学科受検手数料の全額を助成」することにより、受検者本人の経済的な負担を軽減し、受検者を雇用している企業も含め技能向上に対する理解を深め、日本の産業および経済の健全な発展に寄与することを目的とした公益事業である。 天田財団の技能検定受検手数料助成には、下記の3つの大きな特長がある。大学と研究機関のみなさまが行う基礎研究の取り組みに大いに期待しています」と述べた。 申請受付期間は2021年10月1日㈮から2022年2月28日㈪まで。助成金の申請には、技能検定受検申請書・受検票・受検手数料領収書などのコピーが必要となる。募集の詳細は天田財団のWebサイト(https://www.amada-f.or.jp/)に掲載している。3レーザはモノづくり産業の競争力担保に不可欠な技術 来賓祝辞ではリモートで参加した文部科学省・梶原将大臣官房審議官(科学技術・学術政策局担当)が「レーザ加工はさまざまな役割を担いつつあり、モノづくり産業の競争力担保に不可欠な加工技術であると認識しています。今年閣議決定された『第6期科学技術・イノベーション基本計画』においても、モノづくり分野にICTを最大限活用することで、人間中心の価値観を基軸に備え、サイバー空間とフィジカル空間を融合させることなどが重要であると伝えています」。 「これらを踏まえた内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)『光・量子を活用したSociety 5.0の実現化技術』や、文部科学省の『光・量子飛躍フラッグシッププログラム』(Q-LEAP)といった事業の中で、たとえばレーザ加工機の最適な運転パラメーターをAIが瞬時に割り出し、自動で加工するというレーザ加工のサイバーフィジカルシステム化についてもオールジャパンで研究開発に取り組んでいます」。 「レーザ加工には未解明の領域がまだまだ残っています。「レーザの開発と加工への応用展開」 基調講演では、理化学研究所 放射光科学研究センター・平等拓範グループディレクターが、今回の発表会のテーマである「レーザの開発と加工への応用展開」と題した講演を行った。 その後は、高エネルギー加速器研究機構・一柳光平研究員が「高強度短パルスX線を用いたレーザーピーニングのその場観測法と動的粒径制御法の開発」、東京農工大学 大学院工学研究院・宮地悟代准教授が「サイクルパルスレーザー励起表面プラズモンポラリトンを利用したナノ加工」、大阪府立大学 工学域・大学院・平井義彦教授が「複素変調透過板(ビルトインレンズマスク)による三次元ビーム加工」についての助成研究成果をリモートで発表した。 天田財団は次回の「第5回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」も「OPIE ’22」の公式イベントとして併催する予定としている。2021年度後期技能検定受検手数料助成先を募集天田財団の技能検定受検手数料助成の3つの特長
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