天田財団ニュース No11
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「第4回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」はリアルとオンラインの同時ハイブリッド方式で行われた発表会の冒頭には天田財団・末岡愼弘代表理事理事長による主催者挨拶が行われた理化学研究所 放射光科学研究センター・平等拓範グループディレクターによる基調講演も行われた業」であり、今回の「レーザプロセッシング助成研究成果発表会」と「OPIE ’21」への出展は、この普及啓発事業にあたる。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となったため、今回は2年ぶりの開催となった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、リアル会場参加とオンライン参加のハイブリッド方式による開催となった。2「第4回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」を開催 公益財団法人天田財団は6月30日㈬、「第4回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」をパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催した。今回のテーマは「レーザの開発と加工への応用展開」。 同発表会は、6月30日から7月2日までの3日間、同会場で開催された光技術総合展示会「OPIE ’21」の公式併催イベント。天田財団は「OPIE ’21」の構成展のひとつ「レーザーEXPO 2021」にもブースを出展し、「助成研究成果報告書」や、財団の近況や助成した研究者を紹介する広報誌「天田財団ニュース」を来場者に配布するなど、普及啓発活動も同時に行った。 天田財団は、金属等に対する塑性加工やレーザプロセッシングに関する研究開発への助成事業、ならびにその普及啓発事業を通じて、金属等の加工に関する学術の振興と新しい科学技術の創出をはかり、日本の産業および経済の健全な発展に寄与することを目的としている。 活動は大きく分けて2つ。ひとつは塑性加工分野やレーザプロセッシング分野の研究開発および国際交流を促進する「助成事業」で、1987年の創立以来33年間で累計助成件数は1,919件、累計助成金額は32億762万円となっている。 もうひとつは、それらの助成研究成果の「普及啓発事科学技術のイノベーションこそ次の時代を切り拓く 助成研究成果発表会の冒頭の主催者挨拶で、天田財団・末岡愼弘代表理事理事長は「地球規模のパンデミックにより私たちの活動が大幅に制限され、世界経済にも深刻な影響が出ています。その一方で、科学技術分野ではデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応やSDGsの達成、カーボンニュートラルの実現など、技術的な課題が山積しています。私はいつの時代も科学技術のイノベーションこそ、次の時代を切り拓く原動力ではないかと考えています。当財団の設立者であり、㈱アマダの創業者でもある天田勇が『創造は未来を開く』という言葉を残しましたが、私もこの言葉が真実であると確信しています」。 「当財団は『人を育て、知を拓き、未来を創る』という運営指針を掲げて研究者のみなさまを応援し、公益事業を通じて日本のモノづくりに貢献するよう、今後もいっそう努力をしてまいります」と技術革新の重要性について述べた。「第4回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」を開催テーマは「レーザの開発と加工への応用展開」

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