会社名 代表取締役社長 吉岡 恵所在地 電話 従業員数 URL 株式会社 大栄製作所京都府京都市南区上鳥羽大物町26075-672-238162名(グループ全体126名)https://www.daiei-ss.co.jp/2020年度に工場板金技能士の特級に合格した加悦事業部資材課の松本力係長(左)と吉岡恵社長(右)社員食堂には技能検定1級・2級に合格した社員の合格証書が飾られている「できる できる 必ずできる」の精神 ㈱大栄製作所は1968年7月に「できる できる 必ずできる」の精神を柱に誕生。以来、フォークリフトに搭載されるバッテリーケース、産業用板金製品、各種精密板金ケースを主体とした「大型、単品加工」に短納期で対応してきた。 1991年には量産加工を主とする「加悦工場」を開業。また、2003年には中国へ生産シフトする日系企業の現地対応をするために上海に「忠嗣金属制作(上海)有限公司」を設立。国内2カ所、上海1カ所の3拠点で顧客をサポートしている。 受注の60%は主要得意先のバッテリーケース、各種盤筐体の仕事が占める。最近は移動体通信基地局の電源装置関連、各種配電盤・分電盤、蓄電池盤、液晶ディスプレイ(LCD)の製造に欠かせない製造装置関連や自動車計測機器、環境試験機関連の仕事が増えている。社員のスキルアップは欠かせない 本社工場、加悦工場では自動化・ロボット化を推進し、最新の設備投資を進めているが、それとともに作業者のスキルアップが重要だと考えている。 ■岡恵社長は「マシンの加工能力を引き出すためには、社員のスキルアップが欠かせません。経営基本方針にも謳っていますが、当社は従業員の能力向上がすべての基礎であると考え、国家検定の技能資格、アルゴン溶接や半自動溶接の資格取得を奨励。人材育成に全力を挙げ、自由闊達でチャレンジ精神のあふれる企業文化を構築することが重要だと考えています」と語っている。技能検定受検を推奨する雰囲気 社内には工場板金技能士の特級の合格者が1名、機械板金作業の1級合格者が8名、2級が24名、数値制御タレットパンチプレス板金作業の1級合格者が7名、2級が7名いる。合格者の人数は延べ47名となり、2種類以上の資格を取得しているケースを差し引いても従業員62名のうち半数以上が技能検定の合格者ということになる。 加悦事業部で資材課係長を務める松本力さんは2020年度の技能検定試験で同社では初めて、特級工場板金技能士に合格した。 松本さんは「当社では受検手数料は会社負担で、終業後には実技試験の自主練習でマシンや端材を使わせてもらえるなど、会社全体で技能検定受検を後押しする雰囲気があります。合格者には金一封も授与されるので、名誉とともに、そちらも励みになります」という。 ■岡社長は「人手不足は自動化・ロボット化とともに、技能検定を取得してもらって技術・知識も備えたエキスパート人材を育成し、現場作業の処理能力をレベルアップしていく以外に対策がありません」と語る。会社情報18株式会社 大栄製作所「できる できる 必ずできる」の精神で顧客のニーズに応える
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