天田財団は、レーザー学会が主催する「2021年度第13回レーザー学会産業賞」において「貢献賞」を受賞した。 「レーザー学会産業賞」は、レーザに関する製品・技術の開発、実用化、普及などにおいて、国内のレーザ関連産業の発展に貢献しうる優秀なものに授与される。このうち「貢献賞」は優れた基礎的技術または長年の累積的貢献を重視して授与される。 レーザー学会のWebサイトによると、天田財団の受賞理由は、「1987年の財団設立から社会実装に主軸を置いたレーザープロセッシング分野への研究助成による多大なる貢献、およびレーザー加工に関する若手研究者支援 天田財団は2020年12月2日から4日までの3日間、幕張メッセで開催された「Photonix 2020」(第20回 光・レーザー技術展)に出展した。同展は産業界を主な対象としているため、天田財団のような公益法人が学術・経過成果の普及啓発を目的に参加するのは珍しい。会場では研究成果が収録された「天田財団助成研究成果報告書」などの資料を配布した。 天田財団は「公益事業として、大学・高等専門学校・公的研究機関の塑性加工分野およびレーザプロセッシング分野の研究へ助成金を支給しています。その研究成果は当該分野の技術革新や新商品開発に大きく寄与する可能性があります。現在、新型コロナの感染拡大が日本の研究・教育現場や製造業にも大きな影響を与えています。こうした時こそ『民による公益の増進』を目的とした公益財団がよ2020年12月2日から4日まで開催された「Photonix 2020」の会場 総評の後には、末岡代表理事理事長によって式典に参加した79名の助成対象者一人ひとりに対し助成金目録が読み上げられ、Web画面上で贈呈が行われた(助成金目録は後日、各助成対象者に郵送された)。 天田財団では、次回以降の助成式典に関してはリアルでの開催を考えているが、必要に応じてオンライン開催、もしくは併用で開催することも検討している。は大変重要であり、累計の助成件数、助成金総額共に大変高いものである」となっている。 授賞式はパシフィコ横浜で行われる「レーザーEXPO2021」で2021年7月1日㈭に開催される。 天田財団では、その前日の6月30日㈬に同展示会の公式イベントとして「第4回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」が開催される予定であり、名実ともに本賞受賞が評価されることになる。 「第4回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」および「レーザー学会産業賞」授賞式の詳細は、今年秋に発行予定の「天田財団ニュースNo.11」でお伝えする。り積極的に社会貢献すべきと考えており、こうした公共展にも積極的に参加していきたい」としている。 なお、2021年12月8日から10日まで幕張メッセで開催される「Photonix 2021」にも天田財団は出展する予定だ。3助成研究成果の普及啓発にも積極的に取り組む 「助成金目録贈呈式」では天田財団・青山藤詞郎理事(慶應義塾・常任理事)が財団の目的、採択された助成対象者の傾向などについて述べ「本式典はスタートラインです。当財団の助成を有効的にご活用いただき、みなさまのご活躍により研究成果というかたちで社会に還元してくださいますようお願いいたします」と総評の言葉を締めくくった。2021年度第13回レーザー学会産業賞「貢献賞」を受賞光・レーザ関連技術の総合展「Photonix 2020」に出展
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